Amazonで商品を探すとき、まずユーザーの目につきやすいのが商品画像です。どんな画像を載せるかで売上が左右されます。Amazonの商品画像には、メイン画像、サブ画像の2種類があり、守らなければならない要件があります。
また、Amazonは世界的な巨大ネットショッピングサイトなので、数多くの商品が販売されています。その中で目立ち、ユーザーの興味を引くには、第一印象としてまず目につく画像の制作でおさえるべきポイントがあります。
今回は、Amazonで売れる商品画像を制作する際のポイントと注意点について解説いたします。
目次
Amazon出品に欠かせない商品画像
Amazonの商品画像は、メイン画像とサブ画像の2タイプがあります。それぞれの特徴を紹介いたします。
メイン画像とは
Amazonの商品一覧や商品詳細ページ、検索結果、商品レコメンドに表示される、特にユーザーの目につく画像です。
一番よく見られる画像であり、まずはメイン画像の良し悪しで、商品詳細を見てもらえるかが決まると言えます。
メイン画像は、1枚だけ登録できます。商品の背景を白にする必要があります。その他にも規約があるため全て確認しましょう。
サブ画像とは
商品詳細ページで、メイン画像の次に表示される画像です。8枚まで登録できます。
商品本体以外の写真やテキストも含められるので、商品の細かい説明やPR、実際の使用場面などの重要な情報を、様々な写真や文章で伝えられます。
メイン画像だけでは、商品の具体的な説明がわかりません。サブ画像でいかにアピールをするかが、購入の決め手につながります。
商品画像の重要性
ネット上の買い物では、実際の商品を手にして細部の作りや感触を確かめられないため、見込み顧客は商品の画像で比較検討するしかありません。
説明文も重要ですが、文章を読まない方も多いです。パッと見てわかる画像で、商品の良さを手に取るようにどれだけ伝えられるかが決め手にもなります。
特に、メイン画像はクリック率を大きく左右します。最初に目に入る写真でまずは判断されるので、わかりにくい写真と思われてクリックされないと、比較検討すらしてもらえません。
商品写真の撮影から気を配り、鮮明できれいな画像にするのが、売上げアップやその後のクレーム防止にも重要です。
商品画像に関する要件
Amazonの商品画像には、ルールが定められています。要件を守らないと、検索に表示されない・出品できない可能性があるので、必ず守りましょう。
メイン画像&サブ画像に共通する要件
メイン画像とサブ画像には、共通して次の決まりごとがあります。
- 画像は商品名と一致している
- 画像の85%以上を商品が占めている
- 画像サイズは、短辺500ピクセル以上、長辺が10,000ピクセル以下(ズーム機能を使用する場合は、短辺1,000ピクセル以上。推奨は長辺1,600ピクセル以上)
- 画像のファイル形式は、JPEG、PNG、TIFF、GIFのいずれか(Amazon推奨はJPEG)
- 鮮明な写真を使用する(不鮮明な画像、端がギザギザに加工された画像、画素化された画像でない)
- ヌードや性的なものを示唆する画像は禁止
- 子ども用および乳児用のレオタード、下着、水着をモデルが着用した画像は禁止
- Amazon関連のロゴやマークが入った画像は禁止
メイン画像の要件
メイン商品画像には、全ての商品に次の基準が設けられています。
- 背景は純粋な白にする(RGBカラー値が255, 255, 255)
- 実際の商品写真を使用する(イラストやグラフィックなどは禁止)
- 付属品や小道具は表示しない
- 商品の上部または背景に、テキスト、ロゴ、縁取り、カラーブロック、透かし、その他のグラフィックを入れない
- 1つの商品を複数のアングルから見た画像を含めない
- 商品全体が写っている(ジュエリー以外)
- 商品のパッケージは外して写す
- 座る、膝をつく、もたれかかる、横たわる人間のモデルは使用不可(車椅子や義肢を用いた表現以外)
服や靴には、次の基準があります。
- セット品の服&ファッション小物、シューズ&バッグは、商品を平置きにした、モデルが着用していない写真にする
- 服&ファッション小物は、マネキンの一部を写してはいけない
- レディース・メンズ服は、商品を人間のモデルに着せる
- キッズ&ベビー服の全画像は、モデルが着用していない平置きの写真にする
- 靴は、片方の靴を左向きに45度の角度で表示する
すべての画像に関する禁止事項
以下の項目に該当する画像の使用は禁止されています。
- 商品名と一致しない画像
- 不鮮明な画像、画素化した画像、端がギザギザに加工された画像
- ヌードや性的なものを示唆させるような画像
- モデルが着用して撮影された子ども向けの下着または水着の画像
商品画像の詳しい要件は、Amazon公式の「商品画像の要件」ページをご覧ください。
Amazonの商品画像を制作する際のポイント
Amazonでよく売れるために、次のような商品画像を作るのがおすすめです。
ズーム機能を利用できる画像サイズにする
縦または横の長いほうの辺が1,000ピクセル以上の画像では、商品を拡大できるズーム機能が使えます。パソコンでは画像にカーソルを合わせると、スマホではタップして拡大するとズームができます。
拡大して、商品の細部を手に取るようによく確認できる画像は詳細がわかるので、購入の決め手になります。商品の特徴をより伝えられる方法は積極的に使うと良いでしょう。
服&ファッション小物、シューズ&バッグでは、より詳細に確認できるよう1,280ピクセル以上が推奨されています。
スマホ(モバイル)を考慮する
パソコンの大きな画面では見やすい画像でも、スマホの小さい画面だと見にくい、写真がきれいに見えないということがあります。
特に、テキストが読みにくくないか注意しましょう。画像が見やすい上に魅力的でないと、興味を引くことができません。
また、スマホではメイン画像を横にスクロールしないと、サブ画像を見られません。サブ画像でのより詳細なアピールを見てもらうため、例えば「蓋を開ける→使用中の様子→ビフォーアフター」など、次へスクロールしたくなる作りにすると効果的です。
約8割の人がスマホでショッピングをするので、ユーザー目線で画像の見やすさを必ず考慮しましょう。
画像の拡張子はJPGにする
Amazonが推奨する画像の拡張子は、JPEG (.jpg)です。理由は、高速処理が可能なためです。
画像の表示が遅いと、ユーザーがイライラして離脱する原因になってしまいます。特別な理由がなければ、JPEGにすると良いでしょう。
商品画像の注意点
商品画像は、次の点に気をつけて制作・出品しないと買ってもらうことすらできないため、守る必要があります。
商品画像の要件に沿った画像を設定する
上の章で紹介したように商品画像には要件が設けられています。この要件に反すると、検索結果に表示されず、購入してもらえません。
商品の特徴をアピールした画像、コンバージョン率を意識した画像作りも必要ですが、要件をクリアしたものでなければ掲載されないので注意しましょう。
薬機法に気を付ける
薬機法とは、「これを飲むと病気が必ず治る」など、効果を過度に期待させたり、医薬品ではないのにそう思わせたりする表現を規制するものです。
医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器を販売する場合は、画像であっても、薬機法に注意します。一般的な薬機法に気をつければ大丈夫です。
まとめ
Amazonの商品画像を制作する際のポイントと注意点について紹介しました。商品画像を工夫して、ぜひ売れ行きの良い出品を実現させてください。
ただ、Amazonに出品していて、「売上が上がらない」「どこを改善したらいいかわからない」というお悩みをお持ちの出店者様は多いです。そんなときの相談先として、Amazonに特化した運用代理店があります。
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